北海道のほぼ中央に位置する「旭川(あさひかわ)市」。札幌市に次ぐ北海道第2の都市であり、道北エリアの経済・物流・文化の要衝として発展を続けています。
大雪(だいせつ)山連峰に抱かれた広大な盆地ならではの厳しい自然環境を持ちながら、洗練された都市機能が融合する旭川。その多面的な魅力を「観光」「グルメ」「文化・気候」の3つの切り口からご紹介します。
生命のぬくもりに触れる「観光」
旭川の名を世界中に知らしめたのが、日本最北の動物園である「旭川市旭山動物園」です。
かつて閉園の危機に瀕した同園は、動物の生態や能力を自然に引き出す「行動展示」という画期的な手法で奇跡の復活を遂げました。
- 円柱の水槽を上下に泳ぎ回るアザラシ
- 頭上のロープを軽快に渡っていくオランウータン
- 冬の積雪期に見られる、運動不足解消のための「ペンギンの散歩」
どの季節に訪れても、生き生きとした動物たちの姿から命の尊さを肌で感じることができます。
また、1972年に日本初の恒久的な歩行者専用道路として誕生した「平和通買物公園」や、駅直結で豊かな草花が広がる「あさひかわ北彩都ガーデン」など、まちなかで自然と心地よく触れ合えるスポットも充実しています。
豊かな水と盆地が育む「グルメ」
大雪山系からの清らかな伏流水と、盆地特有の寒暖差。この恵まれた環境が、旭川を北海道随一の米どころへと育て上げました。美味しいお米と水がある場所には、当然「美味い酒」もあります。かつて『北海の灘(なだ)』と称された旭川には現在も個性豊かな蔵元があり、芳醇な地酒が造られています。
そして、旭川を語る上で絶対に外せないのが「旭川ラーメン」です。
旭川ラーメンの基本は、豚骨や鶏ガラから取ったスープに煮干しや昆布の魚介ダシを合わせた「W(ダブル)スープ」の醤油味です。
極寒の冬でもスープが冷めないよう、表面をラードの膜で覆う工夫が凝らされているのが特徴で、スープがよく絡む縮れ麺との相性は抜群です。
近年では、香ばしく焼き上げたホルモンを乗せた「旭川しょうゆホルメン」などの新ご当地グルメも人気を集めています。
圧倒的な寒暖差と「デザインのまち」
旭川の気候を象徴するデータがあります。1902年には日本の気象官署での観測史上最低気温となる「マイナス41.0℃」を記録した一方、夏には35℃を超える猛暑日となることもあります。この厳しい四季の移り変わりが、美しい紅葉や極上のパウダースノーをもたらし、近年では「都市型スノーリゾート」としての注目度も高まっています。
また、旭川は豊かな森林資源を背景に木工・家具製造業が発達した日本の五大家具産地の一つでもあります。
ユネスコ・デザイン都市
旭川家具をはじめとする高いデザイン力とものづくりの文化が評価され、2019年にはユネスコのクリエイティブシティズネットワーク(創造都市ネットワーク)の「デザイン都市」に認定されました。
旭川市の基本データ
| 項目 | 概要 |
| 人口 | 約31万人(北海道内第2位の中核市) |
| 主な川 | 石狩川、忠別川、美瑛川など(130以上の川が流れる「川のまち」) |
| 特産品 | 米、地酒、旭川家具、クラフト品、大雪地ビール |
| アクセス | 旭川空港から市街地までバスで約35分。JR札幌駅より特急で約1時間25分。 |
都市としての利便性をしっかりと備えながら、一歩郊外へ出れば雄大な大雪山系の絶景が広がる旭川市。五感のすべてを刺激する魅力が、このまちには詰まっています。


